<編集委員会からのお知らせ>2007年度和文誌の特集テーマ

編集委員会からのお知らせ

2006年8月8日

 2007年度の和文誌の特集テーマ二つが、以下のように決まりましたので、ご案内いたします。
 特集は依頼原稿をもとに組まれますが、テーマの趣旨に添った投稿原稿も大いに歓迎しています。投稿なさる方は、内容上の調整が必要になりますので、必ず予め各責任者にご相談くださいますようお願いいたします。

 

Ⅰ 「近代における古代(Die Antike in der Neuzeit)」
責任者:古澤ゆう子(連絡先:ce00205ATsrv.cc.hit-u.ac.jp
原稿締切:2007年3月末日

1)古代ギリシア・ローマに由来するモティーフを用いた戯曲、小説、詩(ゲーテ『イフィゲニア』『プロメテウス』、クライスト『ペンテシレイア』、ヴェーデキント『ルル』、ハイナー・ミュラー『メデイアマテリアル』、ボート・シュトラウス『イタカ』、クリスタ・ヴォルフ『カッサンドラ』など)の作品論。
2)近代におけるAntike受容に関する理論的考察。(ヴィンケルマン、ヘルダーリン、ベンヤミンなど)
全体の枠組みはゆるやかに、上記1)2)に関連する和文もしくは独文論文で構成される。

 

Ⅱ 「メディアと言語(Medien und Sprache)」
責任者:渡辺学(連絡先:manabu.watanabeATgakushuin.ac.jp
原稿締切:2007年7月末日

メディアとは、いわゆる伝統的な書誌媒体のものから、「ニューメディア」と称される現代のネットワーク上のものまで、歴史的にも幅が広く、またその作用域も広範囲にわたります。その意味では、ドイツ語の歴史にもかかわる部分(歴史的研究)と現代のメディアの諸問題(現代的研究)とのリンクが可能であるテーマではないかと思います。本特集では、この領域に主としてメディア言語学、社会言語学の視点でアプローチします。
 考えられるテーマを例示します。1) 現代寄りのものとして、「導入的概説」のほか「電子メール」「チャット」「ブログ」などを中心とする言語とコミュニケーション(行動様式)の特徴を考察するもの、および、対照社会言語学あるいは社会言語学的な視点でメディア言語学を論ずるもの。2) メディアと言語の関係についての歴史的な論考。3)近接領域の文学・文化系列から「メディアと言語」の関係に論及するもの(たとえば、メディア論、メディア批判、メディアとしてみた文学言語など)。

注:メールアドレスのATは@に書き換えてご使用ください。