[J]日本独文学会機関誌投稿要領・執筆要領(2008年改訂版)

日本独文学会機関誌投稿要領

(2008.6.13.の日本独文学会理事会で承認された新編集方針に基づき,2008年度から適用)



機関誌「Neue Beiträge zur Germanistik ドイツ文学」のいずれの分冊にも,原則として,特集テーマ関係論文,投稿論文,研究ノート,マルジナリア,フォーラム,書評,研究文献概観,書誌などが掲載される。新刊紹介は国内刊行誌にのみ掲載される。

執筆申し込みの対象となるのは投稿論文,小論文(kleinere Beiträge)や研究ノート(Entwürfe),エッセイ(Essays),マルジナリア,フォーラム,書評,新刊紹介である(下記IVとVを参照のこと)



Ⅰ.投稿資格

原則として日本独文学会会員に限る。



Ⅱ.投稿

1)    送付締切日:国際誌3月15日,国内刊行誌9月15日とする。

        欧文によるものは国際誌・国内刊行誌,日本語によるものは国内刊行誌のみへの掲載となる。

2)     締切日以降に到着した投稿原稿は,原則として次の締切日以降初めて開かれる編集委員会での審査対象となる。

3)     投稿に際しては、下記第III項の全条件および第VI項に掲げる執筆枚数を遵守した原稿を送付すること。

4)     原則として,同一年度内に複数の論文及び研究ノート,小論文(書評,マルジナリア等を除く)を投稿することはできない。

5)     本機関誌に掲載された原稿は,冊子刊行の2年後に電子ジャーナル化されるので,投稿原稿は,電子ジャーナル化の上,公開されることを了承したものと見なす。

6)     投稿に際しては,別紙・別ファイルに以下のabcの事項を記し,また希望審査部門(「文学・文化」「語学」「教授法」のいずれか)と文章の種類(「論文」「マルジナリア」など)を明記すること。


(a)    審査,採否の結果,書き直し依頼,校正ゲラ返送などの連絡に必要な事項:氏名,現住所,郵便番号,電話(お持ちの方はファックス番号も),メールアドレス(お持ちの方は必須)。

(b)    送付論文のキーワードを3~5記すこと(そのキーワードにもとづいて審査委員数名を選定するため)。

(c)    22003年度から日本独文学会賞が設けられ,学会員の優秀な業績が顕彰されることになった。35歳以下の執筆者の論文はドイツ語学文学振興会賞,36歳以上の執筆者の論文が日本独文学会賞の対象となるので,生年月日を明記すること。


7)     欧文で寄稿するときは、あらかじめしかるべきネイティヴ・スピーカーにチェックしてもらうこと。



Ⅲ. 審査

1)     上記の送付締切日までに到着したものについて,順次査読を行い編集委員会が採否を決定する。原稿によっては審査が数次にわたることがあり,その場合はその都度の編集委員会で審査を通過した原稿が次回の審査の対象となる。その際,編集委員会から改稿を求められることがあり,短期間での書き直しが要求されるので,編集委員会との連絡が確実にとれるようにしておくこと。

2)     採否の結果については編集委員会での決定後、速やかに投稿者に連絡する。



Ⅳ. 原稿について

1)     原稿は原則として未発表のものでなければならない。ただし,口頭発表のみが先行している場合は可とする(申し込みの際にその旨,明記すること)。既発表のものを根本的に改稿した場合には,どこが根本的に改変されたか,前に発表した論文名や書名とともに正確に記さなければならない。またCD-ROM等のデータ・ベースで文献テキストの検索が容易になっているので,使用したCD-ROM等もかならず明記しなければならない。

2)     日本語論文等の場合はドイツ語のレジュメを添える。

3)     原稿はパソコンを用いて作成し,電子ファイル化したものを編集委員会に送付する。パソコンを使わない方は,業者などにパソコン入力を依頼すること。手書きやタイプライターのままの原稿は受け付けられない。

4)     和文で書かれた「マルジナリア」,「フォーラム」,「書評」と「新刊紹介」にはレジュメは不要だが,氏名と表題は欧文でも記すこと。

5)     原稿執筆にあたっては,後掲の「執筆要領」の各項に留意すること。



Ⅴ. その他

1)     論文以外の投稿については,テーマや各ジャンルの本数を調整する必要があるので執筆希望の旨を投稿以前に編集委員会に知らせること。

2)    「小論文」(kleinere Beiträge)や「研究ノート」(Entwürfe)「エッセイ」(Essays)には,論文と呼ぶには短い論考,大胆な構想を打ち出したもの,私的考察などが掲載される。

3)    「マルジナリア」には,日本やドイツ語圏における最近の文学・文化および文学・語学研究,ドイツ語教育の動向に関するエッセイが,「フォーラム」には最近出版されたドイツ文学・語学・教授法関係の研究書・翻訳,および 「Neue Beiträge zur Germanistikドイツ文学」に発表された論考に関する批判的な見解や提言などが掲載される。

4)    「研究文献概観」は,ある作家やあるテーマに関する過去の研究動向や,参照すべき文献に解説を添えて記したもの。和文で書いた場合にも,氏名と表題は欧文でも記すこと。

5)    「研究ノート」は、現在計画中の論文の構想を記したもの。

Ⅵ.執筆枚数 

 

和文:用紙A4, ポイント12P, 余白は左右上下とも2cmで設定、レジュメは用紙A4、書体:Times New Roman, 12P, 30Zeilen

欧文(auf Deutsch)

DIN A4, Seitenränder: 2cm, Schrift: Times New Roman, 12P, 30 Zeilen

     

日本語15枚まで。ドイツ語レジメ約2枚

maxim. 18 Seiten

研究ノート

12枚程度,Resümee: ca. 2 S.

ca.15 Seiten

研究文献概観

15枚程度,Resümee: ca. 3.5 S.

ca. 20 Seiten

小論文

7枚程度,Resümee: ca. 1.5 S.

ca. 9 Seiten

マルジナリア、エッセイ

3-10枚程度

3 bis 8 Seiten

フォーラム

3-10枚程度

3 bis 8 Seiten

書評

2-5枚程度

2 bis 4 Seiten

書誌(国内刊行誌のみ)

50枚程度

nur auf Japanisch 

新刊紹介(和文誌のみ)

1枚程度

nur auf Japanisch



図版(モノクロに限る)を入れた場合には、その分だけ枚数を減らすこと。図版もできるだけ電子ファイルで送付すること。

 



Ⅶ.著作権は著者と日本独文学会の共有とする。

 



Ⅷ.投稿原稿送付先

投稿は郵送ないしは電子メール添付ファイルによる送付いずれか,あるいは双方による。

・郵送の場合

170-0005 東京都豊島区南大塚3-34-6、エースビル603

日本独文学会

なお封筒には希望審査部門(「文学・文化」「語学」「教授法」のいずれか)と文書の種類とを必ず朱筆すること。


・電子メールによる送付の場合

http://www.jgg.jp/mailform/beitrage/index.html


 

日本独文学会機関誌執筆要領

 

機関誌は定期刊行物であるため、編集期間はかなり限定されています。また刊行には多額の費用がかかり、その大半は組版代で占められます。無用の出費を避け、編集作業を円滑に進行させて、誤植のない学会誌を刊行するためには、執筆者各位に多大のご協力を仰がなければなりません。

この点をご理解のうえ、かならず以下の執筆要領をお守りください。



機関誌としての統一の必要上、送り仮名・漢字仮名づかいその他、編集委員会で原稿に手を入れさせていただく場合がございます。ご了承ください。

なお原稿はかならず決定稿をご送付願います。初校は執筆者の方々にご覧いただきますが、校正段階では誤植訂正以外の加筆はできません。

出版社との原稿や校正のやりとりは、すべてパソコンを用いて行われています。パソコンをお使いでない方は、申し訳ありませんが、業者などにパソコン入力をご依頼ください(ワープロ専用器での入力は認められません)。パソコンはWindowsでもMacintoshでもかまいませんが、フロッピーディスクまたはCD,USBメモリに,氏名,原稿のタイトルおよびお使いになったパソコンのOS(WindowsかMacintoshか)とソフト名(ワープロソフトのWord,和文の場合には一太郎Ver.10以上も可,欧文誌の場合は不可)を明記したラベルを貼付してください。電子メールによる送付の場合も,メール本文中に上記の点を明記してください。


Ⅰ.原稿本文について


1) 日本文の場合

a. 原稿1枚目は、本文を書きだす前に5行の余白をとり、そこに論文表題を記す。ブラインド審査のため、執筆者氏名は省くこと。ただし提出する2部のうち、1部にだけは、執筆者氏名を記すこと。

b. 段落の書きだしは、1字下げる。

c. 句読点(コンマ「,」、白ぬきマル「。」)その他の記号は、全角扱いとする。ただし行頭には句読点を置かず、前行末にはみ出して打つ。この場合、そこで改行するのでないかぎり、次行の冒頭は1字下げにしない。

d. 作品名・論文題名・雑誌名などの表題には原則として『 』を、引用文には「 」を用いる。引用文中にさらに引用を必要とする場合などには、『 』の代用として《 》を、「 」の代用として〈 〉を用いる。

e. ダッシュ(――)とハイフン(-)の区別、等号(=)と二重ハイフン(=)の区別をそれぞれ明確にする。また数種類のダッシュ(二倍、全角、二分)などを使いわける場合にはその都度、プリントアウトした原稿に赤字で指示する。

f. 用字・用語は、原則として新漢字・新仮名づかいを用いる。現在使われていない文字や表現は避けること。

g. ドイツ文によるレジュメについては、次項2)を全文、適用する。


2) 欧文の場合

原稿はあらかじめ、しかるべきネイティヴ・スピーカーに目を通してもらうこと。周囲にネイティヴ・スピーカーがいない場合には、編集委員会にその旨を連絡する(原稿送付の際、「ネイティヴ・スピーカー校閲済」または「ネイティヴ・スピーカー未校閲」と明記すること)。


a. 上下左右の余白を2cmとる。

b. 新正書法、旧正書法のどちらでもかまわないが、どちらかに統一すること。

c. イタリック体を指定するときには、当該箇所に下線を付しておく。ボールド体(太字)を用いたいときには、当該箇所の下に波線を付す。例:__イタ/  ボールド

d. 引用符号“ ”は、印刷に際しては „ “ となる。

e. ダッシュ(―)とハイフン(-)の区別を明確にする。また数種類のダッシュ(二倍、全角、二分など)を使いわける場合には、そのつど赤字で指示する。



Ⅱ.注について

1) 注はWordの脚注機能を使うことが望ましいが、それが無理な場合には、注には通し番号を付し、本文の該当箇所にはアラビア数字をつける。注が文全体にかかる場合、句読点などの後に注番号を付する。

   例:...1)  ...。2)  ...,3)  (KS 1, 25)。4)

2) 注で出典・参照文献などを指示するときには、原則として以下の例にしたがう。

a. 全集・作品集などを指示する場合 

   例:

1)作品からの引用は Heinrich von Kleist: Sämtliche Werke und Briefe.

Hrsg. von Helmut Sembdner. 6. Aufl. München (Hanser) 1977, 2. Band に拠る。以下、同書からの引用は本文中に頁数のみを示す。


2)Vgl. Richard Wagner: Dichtungen und Schriften. Jubiläumsausgabe in 10 Bänden. Hrsg. von Dieter Borchmeyer. Frankfurt a. M. (Insel) 1983[以下,JAと略記],Bd. 5, S. 176f.


3)芦津丈夫他訳:ゲーテ全集第13巻(潮出版社)1980, 122-126頁所収。


b. 文献が単行本の場合 

   例:


4)エーゴン・フリーデル(宮下啓三訳):近代文化史2(みすず書房)1987,360頁。

5)川越 修:ベルリン王都の近代(ミネルヴァ書房)1988, 165~176頁参照。

6)Christa Wolf: Sommerstück. Berlin u. Weimar (Aufbau) 1989, S. 171.

7)Vgl. André Jolles: Einfache Formen. 5. Aufl. Tübingen (Niemeyer) 1974, S. 217ff.


c. 論文集・雑誌・新聞などに収録されている文献を指示する場合

   例:


8)川中子義勝:ハーマンと旧約聖書――『ゴルゴタとシェブリミニ』[『ドイツ文学』 第87号、1991、12~22頁]14頁。

9)松下 亮:ハイネとベルネ――伝記的にみた両者の交渉前史[九州大学独文学研究会『独仏文学研究』第24号、1974、69~86頁]参照。

10)Frank Möbus: Des Plutus zwiefache Rede. Eine kritische Bibelanspielung in Mummenschanz des Faust Ⅱ. In: Zeitschrift für deutsche Philologie, 107. Band (1988) Sonderheft, S. 71-84, hier S. 78f.

11)Vgl. dazu Reinhart Meyer: Das Nationaltheater in Deutschland als höfisches Institut: Versuch einer Begriffs- und Funktionsbestimmung. In: Das Ende des Stegreifspiels – Die Geburt des Nationaltheaters. Hrsg. von Roger Bauer u. Jürgen Wertheimer. München (Fink) 1983, S. 124-152, besonders S. 149, Anm. 26.

12)Ursula Bode: Maler und Dichter der Idylle. In Wolfenbüttel wird Gessners Werk ausgestellt. In: Süddeutsche Zeitung (5.9.1980), S. 37.


d. 語学論文の場合

   例:

13)Henne (1986), S.137. この場合には論文末に文献リストを付け、次の ように記すこと。Helmut Henne (1986): Jugend und ihre Sprache. Berlin/New York (de Gruyter).

e. その他、注の記載方法は、一般に認められている方法に準拠すること。