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第40回語学ゼミナール報告

2012 年8月28日から31日にかけて,第40回語学ゼミナールが神奈川県葉山町湘南国際村のIPC生産性国際交流センターで開催された。招待講師はフランクフルト大学のギュンター・グレーヴェンドルフ教授で,総合テーマは「ゲルマニストのための生成統語論」(Generative Syntax für Germanisten)であった。

グレーヴェンドルフ教授は,4日間のゼミの間に1)「ドイツ語文の語順構造」(Die topologische Struktur des deutschen Satzes),2)「ドイツ語文中域の句構造」(Die Phrasenstruktur des deutschen Mittelfeldes),3)「ドイツ語文の左方周辺部」(Die linke Satzperipherie)という3つの講演を行った。
最初の講演 „Die topologische Struktur des deutschen Satzes“では,ドイツ語の基本文構造であるいわゆるV2構造についての分析が行われ,V2構造を持たない英語との比較がなされた。二つ目の講演„Die Phrasenstruktur des deutschen Mittelfeldes“では,ドイツ語の「中域」を扱った。この際,生成文法のXバー理論が援用され,説明された。3つ目の講演„Die linke Satzperipherie“は,ドイツ語および他言語における 「左方枠外配置」の問題を扱った。これに当たるものとして,焦点化,w疑問文,左方転移およびさまざまなタイプのV2形式が分析の対象となった。
ゼミナールの参加者は合計37名,内大学院生が9名だった。日本側参加者の発表は6件あり,グレーヴェンドルフ教授からも貴重な意見を頂くことができた。
今回のゼミも,学問的な刺激にあふれると同時に,非常に和やかな雰囲気の中で行われた。生成統語論で分析することで,ドイツ語のどのような側面が明らかになるのかについて分かりやすくかつ示唆に富んだ講演に触れることができ,日頃それほど生成統語論になじみのない参加者にとっても極めて有意義な4日間だった。

本年初めての試みとして特筆すべきことは,2日目と3日目のそれぞれグレーヴェンドルフ教授の講演の後に行われた「ワークショップ」の開催である。ここでは,氏の講演の各テーマについて改めて検討し,参加者の疑問点,不明な点を整理するという機会を持った。これらの疑問点については,最終日に行われた最終討論の場などで,再度取り上げ議論されることとなった。この試みは,参加者から非常に肯定的に受けとめられていた。

なお,最後になるが,例年と同様,DAAD,ドイツ語学文学振興会から経済的支援を受けたことで今回もこのようにゼミナールを開催することができた。この場を借りて心から感謝したい。

(田中 愼,語学ゼミ担当理事)
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