<関東支部>ドイツ語教育研究会第118回例会開催のお知らせ |
ドイツ語教育研究会 第118回例会のご案内 標記の会を下記の要領で開催致します。皆様お誘い合わせの上、 ご参集下さいますようお願い致します。 日時:2010年3月19日(金) 18:30~20:30 場所: 東京ゲーテ・インスティトゥート (301教室) 内容: 1. 新学期に向けての情報交換(19:00頃まで) 2. 「リズムと身体性を重視したドイツ語発音練習の実験授業:ドイツ語のリズ ムにのろう!(2)」 三ッ石祐子(慶應義塾大学 非常勤講師) 林 良子 (神戸大学大学院 准教授) 音声言語のリズムやイントネーションなどの超分節的要素は、個々の母音や子 音の分節的要素と同様に重要であり、外国語としてドイツ語を学ぶ場合にも特に 重要な要素である(Fischer 2007:9)。超分節的要素を効果的に学習する方法とし て、リズムやメロディー構造を明確にし、模倣能力を補助する音楽要素を取り入 れることや、大げさな感情表現、身振りや動作など、身体全体を使うことが提案 され、有効であるとされてきた(Hirschfeld/Reinke 1998:10)。言語の韻律的要 素を身体のリズム運動と一致させることは、身体の多くの器官に同時に働きか け、心理的な刺激と条件付けられることによって、その言語独特の音を体感しな がら、体得することを促進すると考えられるためである。 このようなことを背景に、慶應義塾大学にて2回目の実験授業「ドイツ語のリズ ムにのろう!」を2009年12月5・12・19日に行なった。この実験授業では、ゲー テの詩「魔王」を用い、様々な身体の動きを用いた訓練方法を行なった。授業の 目標は、ドイツ語らしく朗読できるようになること、ドイツ人が聞いて違和感の ない発話ができるようになることであった。授業の効果を検証するために、授業 参加者には実験授業開始前、および実験授業終了後に、それぞれ「魔王」と、も う一種類平易なドイツ語で書かれた文章を初見で、ヴィデオカメラの前で朗読し てもらった。 本発表ではこの授業の様子を、ビデオ資料などを用いて紹介しつつ、その理論的 背景、成果のまとめとして受講者によるアンケート結果について報告する。 引用文献: Andreas, Fischer (2007): Deutsch lernen mit Rhythmus. Der Sprechrhythmus als Basis einer integrierten Phonetik im Unterricht Deutsch als Fremdsprache, Leipzig. Hirschfeld, Ursula & Reinke, Kerstin (1998): Simsalabim. Ein Uebungskurs fuer Deutschlernende, Berlin/Muenchen/Wien/Zuerich/New York. 申し込み: 不要ですが、配布資料準備の都合上、参加をお決めの方は、あらかじめ事務局ま でご連絡頂けると幸いです。 もちろん当日飛び入り参加の方のための資料も準備をしておく予定です。 ドイツ語教育研究会 日本独文学会関東支部主催・日本独文学会ドイツ語教育部会協賛 http://wwwsoc.nii.ac.jp/jgg/kyoiku-bukai/deutschwald/kenkyukai.htm 連絡先:maulwurf[at_mark]shinshu-u.ac.jp 事務局:松岡幸司 |