<日本大学>詩的映像表現の可能性─ベルリンより映像作家ウテ・アウラントを迎えて


詩的映像表現の可能性
ベルリンより映像作家ウテ・アウラント氏を迎えて
日本大学文理学部ドイツ文学科創設50周年記念行事


 2009年度は日本大学文理学部ドイツ文学科創設50周年にあたります。この記念行事の一環として,6月にはベルリンを拠点に映像作家活動をつづけているウテ・アウラント氏(Ute Aurand)をお迎えすることになりました。
 手動・手持ちの16mm撮影装置を用いたウテ・アウラント氏の諸作品は,劇映画や記録映画とまったく異なる独特な映像表現として知られています。今回初来日して金沢21世紀美術館,アテネフランセ,学習院大学,早稲田大学他で上映会を開くのを機に,日本大学にもお招きして講演と上映,そして質疑応答をしていただきます。
 映像はドイツ語理解を前提としていません。講演・質疑応答には通訳がつきます。映像芸術に関心のある方はふるってご参加ください。第一部,第二部いずれかのみのご参加でもけっこうです。
 なお日本大学での上映では16mm映写機が使用できないため,デジタル化されたものを使用します。

日時:2009年6月15日(月曜日)14:40-17:50
場所:日本大学文理学部図書館3階オーバル・ホール


■第一部 14:40-1610 お話:ウテ・アウラント氏/作品上映/質疑応答
上映作品
「あやとり」”Toying With Strings” 1999年/8分/16mm/サイレント
「OH! 四季」”OH! The 4 seasons” 1988年/20分/16mm/光学録音 *Ulrike Pfeifferと共同監督
[この他最新作より一篇を上映予定:2008年/1.5分〜6分/16mm/サイレント]

■第二部 16:20-17:50 お話:ウテ・アウラント氏/作品上映/質疑応答
上映作品
「三度1」 “Thirds Part 1” 1998-2006年/20分/16mm/磁気録音
「マーガレットに半月を」”Half-Moon for Margaret” 2004年/15分/16mm/サイレント
[この他最新作より一篇を上映予定:2008年/1.5分〜6分/16mm/サイレント]


*ウテ・アウラント氏は1957年フランクフルト生まれ。ベルリン在住の映像作家。1979-85年ベルリン・ドイツ映画テレビアカデミーに学ぶ。1985年より16mmで自主制作。トロント国際映画祭(2003,2005,2007),ロッテルダム国際映画祭(2007),香港国際映画祭(2007),ポートランド国際映画祭(2008),ベルリン国際映画祭フォーラム(2008)などに出品。映像制作の傍ら,ハンブルク芸術アカデミー,チューリヒ造形大学,ベルリン・ドイツ映画テレビアカデミーなどで教鞭を執っている。

会場:日本大学文理学部(京王線桜上水駅または京王線・世田谷線下高井戸駅より徒歩約8分) 図書館3階オーバル・ホール(入場無料)

問い合わせ先:(156-8550)東京都世田谷区桜上水3-25-40
日本大学文理学部ドイツ文学科 初見基
電子メール hatsumi@chs.nihon-u.ac.jp
主催:日本大学文理学部ドイツ文学科

科研(基盤C)「現代ドイツにおける集合的記憶の形成と文学の機能」(研究代表者:初見基)