<新国立劇場>ローラント・シンメルプフェニヒ『昔の女』公演のお知らせ |
Roland Schimmelpfennigs „Die Frau von früher“ am Neuen Nationaltheater Tokyo 現在ドイツ演劇界を牽引する人気劇作家ローラント・シンメルプフェニヒの代表作『昔の女』が、このたび新国立劇場で日本初演となります。 ローラント・シンメルプフェニヒは1967年、西ドイツ・ゲッティンゲンの生まれ。1996年からフリーの劇作家。ハンブルク、ウィーン、チューリヒ、ベルリンなどドイツ語圏の主要な劇場からオファーを受けて、ロマン主義の感覚や映像メディアの手法を多用した斬新な演劇テクストをほぼ毎年のように提供、ドイツでは今のところ、最も上演回数の多い現代劇作家として知られる。これまでの主な戯曲に、『五月の長いときを前に』(2000)、『アラビアの夜』(01)、『プッシュ・アップ1~3』(01)、『前と後』(02)、『昔の女』(04)、『グライフスヴァルト通りにて』(06)、『動物の三部作』(07)、『イドメネウス』(08)などがある。 『昔の女』は、2004年にウィーン・ブルク劇場で初演されたシンメルプフェニヒの代表作。引越しの準備をしているある三人家族の許に、24年前に永遠の愛を誓った父親の恋人が突如現れて、今は愛する妻も20歳に近い息子もいる彼に、かつての愛の履行を迫り、次第に崩壊してゆく家族をサイコサスペンス風に描く。軽妙洒脱なヴォードヴィル喜劇のように幕は開くが、時系列を錯綜させる複雑な構成を経て、最後には息子の殺害、家屋の炎上という、「謎の美学」へ高まりを見せてゆく。 翻訳は、現代ドイツ語圏の文芸紹介誌『DeLi〔デリ〕』第6号(2006)に掲載。演出を担当するのは、『ワンマン・ショー』で第48回岸田國士戯曲賞受賞、劇団「ペンギンプルペイルパイルズ」を主宰する倉持裕。シンメルプフェニヒ作品の持つ悲喜劇の両義性に、個性と実力を兼ね備えた俳優陣5名と共に挑みます。関心のある方は、ぜひ観劇されてみてはいかがでしょうか。 作: ローラント・シンメルプフェニヒ 翻訳: 大塚直 演出: 倉持裕 出演: 松重豊、七瀬なつみ、日下部そう、ちすん、西田尚美 芸術監督: 鵜山仁 主催: 新国立劇場 協力: ドイツ文化センター
チケット料金: A席4,200円、B席3,150円 (当日発売するお席として、Z席1,500円 当日学生50%OFFがございます)。 お申し込みは下記にお願いいたします。なお、チケットぴあ、イープラス、チケットWeb松竹、CNプレイガイド、ローソンチケットでもお取り扱いはございます。 新国立劇場ボックスオフィス:03-5352-9999 Webボックスオフィス http://ent-nntt.pia.jp 新国立劇場 制作部: 伊澤 雅子 〒151-0071 東京都渋谷区本町1-1-1 Tel. 03-5351-3011 URL:http://www.nntt.jac.go.jp/play 文責:大塚直(翻訳者) |