<シアターΧ>多和田葉子の『犬婿入り』 |
多和田葉子 原作 渡邉和子 演出・美術・衣裳 団地という リアルな生活エリアで 起きた 30年前の不可思議な、動物への変形譚… 08年4月16日(水)~20日(日) 劇場:東京/両国 シアターXカイ 多和田葉子の、あの『犬婿入り』小説を 演劇化する。 「峻しいからこそ ヤリ甲斐アル!」 演出に遊ぶ 渡邉和子の奮起。 『犬婿入り』は、ドイツに在住しながら世界中で活躍の作家、多和田葉子が1993年に書いた芥川賞受賞作品。画期的に評価され話題となったもの。各国語にも翻訳されており、英語訳『花婿は犬でした』 ロシア語訳『犬のお嫁さん』 ドイツ語訳『犬の花婿さん』…と、それぞれニュアンスの異なるタイトルからも、謎めいた内容の複雑さが反映しているようだ。だが、単なる寓話やメタファーではないところはカフカの『変身』と同様、うつつの真実がえがかれているもの。 渡邉和子さんもまた、ドイツ在住40年余の国際的な演出家、舞台美術家、衣裳家。ヨーロッパでの精力的な仕事ぶりは、つとに有名。05年のシアターXプロデュース『四谷怪談』上演の際には美術を。また 1999年 新国立劇場では『羅生門』を、04年には村上春樹の『アンダーグラウンド』(ベルリンの地下鉄構内で上演)を総合演出。05年秋には来日し二期会オペラ『さまよえるオランダ人』も。 さてこの度、多和田葉子の冒険的なこの文学作品をどのように舞台に形象化していくのか? という大変に難度の高い作業を渡邉和子と全スタッフ、キャストとが発想を大転回しつつ、TV界のエンターティメント風なデコレーション調理法に目下、挑んだりしている。 ぜひとも、ぜひとも、お見とどけいただければ幸甚でございます。 2008年 4月吉日
詳細はシアターX(カイ)Webサイト:http://www.theaterx.jp/ |