<「社会と行為から見たドイツ語」研究会(SPG-SocioPragmatica Germanica)>第11回研究会のご案内
 下記の要領にて、上記研究会を開催いたします。ご関心のおありの方は、ぜひご参加下さいますようご案内申し上げます。

   記

   日時:2007年8月1日(水)、午後3:00~6:00頃
   場所: 学習院大学(JR目白駅下車徒歩1分)  
   北2号館10階 第4会議室(エレベーター下り、奥へ入る)
   キャンパス地図をご参照下さい:
   http://www.gakushuin.ac.jp/mejiro.html

   プログラム:
   1. Yo-Song Park (National-Universität Cheju/Universität Münster):
     Synkretismen in der Küche. Ein Beitrag zur kulinarischen Semiotik.

     (zum Inhalt s. deutsche Fassung der Info)

   2. 田村建一(愛知教育大学):
   「ルクセンブルクにおける多言語使用の実態」(仮題)


ルクセンブルクは、歴史的な事情から文章語として使用されてきたフランス語とドイツ語に加えて、国民の多くの母語であるルクセンブルク語も公用語として規定されている珍しい三言語併用の国である。ルクセンブルク語は、ドイツ語のモーゼルフランケン方言に由来し、話し言葉としての使用が中心の言語であったが、19世紀中頃から文章語化への試みがなされ続けてきた結果、特に1990年代以降の文章語としての使用に顕著な進展が見られる。また、経済的な繁栄を誇るルクセンブルクには、現在、人口(約45万人)の40%近くを外国人が占めているが、若い世代を中心に外国人にもルクセンブルク語の知識が普及しつつある。

本発表では、ルクセンブルクにおける使用領域ごとの言語使用の実態について、特に1997年に実施されたバレーヌ調査を中心にこれまでの調査結果を紹介し、さらにルクセンブルク語の文章語化と標準語化にともなって生じる問題について、学校での多言語教育におけるルクセンブルク語の位置づけという観点と、ドイツ語からの借用語の流入による言語構造上の変化という観点から論じる。

世話人: 
渡辺 学(学習院大学)manabu.watanabe_AT_gakushuin.ac.jp
高田博行(学習院大学)hiroyuki.takada_AT_gakushuin.ac.jp
[お問い合わせは、上記世話人まで、_AT_は@]