アジアゲルマニスト会議2019札幌大会報告

アジアゲルマニスト会議2019札幌大会報告


2019年8月26日から29日にかけて札幌市にキャンパスを構える北海学園大学を会場としてAsiatische Germanistentagung 2019 in Sapporoが開催されました。30日には文化交流プログラムとして小樽への日帰りエクスカーションを実施しました。

開会式では、宮田眞治会長が校務により開会式欠席のため、清野智昭日本独文学会前会長が学会を代表してあいさつを行いました。つづいて来賓として北海学園大学学長安酸敏眞教授、ドイツ連邦共和国臨時代理大使Klaus Vietze博士、ゲーテインスティトゥート東京所長Peter Anders氏、DAAD東京事務所を代表してManuela Sato-Prinz博士から挨拶をいただきました。

参加者は22か国・地域よりの251名でした。全体会での講演は9名9件、テーマごとに分かれた9つの分科会では169名による165件の研究発表が行われ、活発な議論が展開されました。最終日には総括討論が行われました。各発表に基づく論集をiudicium社からオープンアクセスの電子出版の形で刊行する予定です。来年度中の出版ができればと考えています。

4日間の会期ならびにエクスカーションも、いくつかのイレギュラーな出来事はあったものの、特に大きな事故もなく好評裡に終了しました。

本会議はさまざまな助成を受けることができました。日本学術振興会、DAAD、ドイツ語学文学振興会から助成金をいただきました。北海学園大学からは会場を無償で提供いただいた他、助成金もいただくことができました。ゲーテインスティトゥート東京からは文化プログラム「ドイツ映画の夕べ」を共催していただいています。また、33名の会員・賛助会員のみなさまからも貴重なご寄付を合わせて566,000円いただきました。ここに心よりお礼を申し上げます。

諸般の事情により会計処理がまだ終了していません。最終的に確定しましたら、理事会に報告し、また2020年度の総会でも報告申し上げる予定です。

2019年11月

アジアゲルマニスト会議2019実行委員長
室井禎之