<東京演劇集団風>第86回公演【新作】『コーカサスの白墨の輪』
東京演劇集団風第86回公演【新作】
『コーカサスの白墨の輪』


作:ベルトルト・ブレヒト 翻訳:岩淵達治 
演出:江原早哉香
作曲:パウル・デッサウ Paul Dessau @SUHRKAMPVERLAG
音楽制作:八幡茂
舞台美術:高田一郎
衣裳:ズザンナ・ピョントコフスカ Zuzanna Piątkowska
照明:フランソワ・シャファンFrançois Chaffin〈Théâtre du Menteur〉
人形美術:エリック・ドゥニオー Eric Deniaud〈Le Collectif Kahraba〉
演出助手:オーレリアン・ズキAurélien Zouki〈Le Collectif Kahraba〉
音響:渡辺雄亮/照明オペレータ:野貢也/舞台監督:田剛久
歌唱指導:八幡光子/監督助手:辻幸男/企画制作:佐藤春江
芸術監督:野佳成

出演:白根有子/柳瀬太一/栗山友彦
佐野準/柴崎美納/工藤順子/田中悟
田中賢一/白石圭司/佐藤勇太/車宗洸
稲葉礼恵/清水菜穂子/酒井宗親

町は火の海、悲惨の極み……廃墟となった世界で、ひとりの歌手が語る、
関節が外れた時代を生きた人間のふたつの物語。


反乱が起き、町を治める領主が倒された復活祭の日曜日。戦地に赴く許婚の帰りを待つ女中グルシェは、善への誘惑に負け、領主の赤ん坊を背負い込んでしまう。厳しい冬のなか、追っ手や餓えから逃れるため、彼女と赤ん坊ふたりきりの旅が始まった。
一方、反乱が起きたその日に、偶然にも裁判官にさせられてしまった、村役場の呑んだくれアツダク。賄賂をふところにイカサマ判決を下し、貧しい者にも正しい裁きを与える彼は、人びとに束の間の正義の時代をもたらした。
それぞれ違う道を辿ったグルシェとアツダクは、子どもをめぐって開かれた裁判の席で出会うこととなる……

戦時中の1944年、アメリカ亡命時代の最後の作品に、詩人ブレヒトが希望を託したひとりの女とひとりの男。全く異なるふたりの人間の交差が、不可能が可能となる、ひとつの世界を切り拓く―――

『なぜ ヘカベ』の演出で、コロスや仮面を用いて演劇の可能性を深めてきた江原早哉香が、舞台美術家の高田一郎さんはもとより、フランス、レバノン、ポーランドの舞台芸術家(スタッフ)を招聘し、ブレヒトの『コーカサスの白墨の輪』に取り組みます。
グルシェ役を白根有子が演じ、コロスの集団性、さらにパペットの批評的造形を駆使し、現実には絶えず破れながらも、歌い笑い生きていく人びとの物語を描く、風のブレヒトの舞台にご期待下さい。〈芸術監督 浅野佳成〉         


8月22日(土)~30日(日)
開演:平日7時/土日2時
会場:レパートリーシアターKAZE
   JR「東中野駅東口」徒歩6分/地下鉄「中野坂上駅A1出口」徒歩7分
入場料:当日4000円/前売3800円/学生3300円 [全席自由席]
◆お問い合わせ・チケットのお求めは、電話、FAX、E-mailにて劇団までご連絡ください。劇団ホームページ、チケットフォームからもご予約できます。
東京演劇集団 風 TEL03-3363-3261 FAX03-3363-3265
         E-mail:info@kaze-net.org URL:http://www.kaze-net.org/