<東京演劇集団 風>肝っ玉おっ母とその子供たち――あとから生まれてくる人たちに
東京演劇集団 風第15回凱旋公演
『肝っ玉おっ母とその子供たち―あとから生まれてくる人たちに』

作:ベルトルト・ブレヒト 翻訳:岩淵達治
上演台本・演出:浅野佳成
音楽:八幡茂 舞台美術・衣裳:アンジェイ・ピョントコフスキ
照明:坂野貢也 音響:渡辺雄亮 照明オペレータ:森谷裕美子
舞台監督:佐田剛久 企画制作:佐藤春江 演出助手:江原早哉香

出演:辻由美子/柳瀬太一/白根有子/田中悟/仲村三千代
   佐野準/車宗洸/白石圭司/栗山友彦/佐藤勇太/中村滋
   清水菜穂子/酒井宗親

舞台は17世紀、ヨーロッパ、中央ヨーロッパ全土を巻き込んだ宗教戦争(三十年戦争)。通称を「肝っ玉おっ母」と呼ばれるアンナ・フィアリングは、幌車に荷物を詰め込んで、兵隊を相手に商売をしながら3人の子供たちと旅を続けている。街道筋で商売する肝っ玉の周りには、料理人、従軍牧師、娼婦のイヴェットたち、さまざまな人たちが集まってくる。彼らもまた、戦争の中でしたたかに生きている。
肝っ玉おっ母は戦争に行かせまいと子供たちを必死に守るが、自分が金儲けしてした戦争は、愛する子供たちを奪っていく。戦争の世紀に生きたブレヒトが、〈あとから生まれてくる人たちに〉残した、戦場で生き抜く母親と子供たちの物語。

第二次世界大戦が勃発した1939年にブレヒトがアメリカ亡命中に執筆。
風では1999年〈拠点劇場〉レパートリーシアターKAZEのオープニング記念企画として初演。その後、終幕に「あとから生まれてくる人たちに」というブレヒトの詩の朗読を加え、中学生、高校生を対象に全国巡回公演を開始する。2014年は文化庁〈文化芸術による子供の育成事業~巡回公演事業〉で小学校、中学校で上演。
今回の凱旋公演では、新たな構成で上演する。

3月13日(金)~15日(日)
開演:平日7時/土日2時
会場:レパートリーシアターKAZE
入場料:当日4000円/前売3800円/学生3300円
年間通しチケット10000円(3枚綴り) [全席自由席]
◆お問い合わせ・チケットのお求めは、電話、FAX、E-mailにて劇団までご連絡ください。劇団ホームページ、チケットフォームもご利用ください。
東京演劇集団 風 TEL03-3363-3261 FAX03-3363-3265
         E-mail:info@kaze-net.org URL:http://www.kaze-net.org/

でも、どうか忘れないでほしい、こんな時代のあったことを――
戦争の世紀に生きたブレヒトが、〈あとから生まれてくる人たち〉に残した、戦場で生き抜く母親と子供たちの物語。逆境の中にあっても人と人とが支え合える豊かさを希求した、風の代表的レパートリー。