<谷川道子>ドイツ語圏の現代戯曲(3/6)汝、気にすることなかれ – シューベルトの歌曲にちなむ死の三部作 |
世田谷パブリックシアター★ドラマ・リーディング27
特集「ドイツ語圏の現代戯曲 vol.2」 2006年3月6日(月) 19:00 シアタートラム エルフリーデ・イェリネク作 『汝、気にすることなかれ – シューベルトの歌曲にちなむ死の三部作』 “Macht nichts—Eine kleine Trilogie des Todes” von Elfriede Jelinek 翻訳=谷川道子 演出=ペーター・ゲスナー 出演=新井純、真那胡敬二、小飯塚貴世江 ◎公演終了後、翻訳者、演出家によるトークあり。 「日本におけるドイツ年」(2005―2006年)にちなんで、昨年6月にひきつづきドイツ語圏の現代戯曲をとりあげます。今回リーディングに登場するのは、現在ドイツ語圏でもっとも注目を集めている作家のひとり、エルフリーデ・イェリネクです。 イェリネクはオーストリア生まれの作家・劇作家で、2004年にノーベル文学賞を受賞。また、2001年カンヌ映画祭グランプリ作品「ピアニスト」の原作者としても知られています。 演出は北九州の「うずめ劇場」を拠点に活動するペーター・ゲスナー。挑発と風刺に満ちたイェリネクの世界をドイツ出身の演出家がどう読み解くか、ご期待ください。 ●作者 エルフリーデ・イェリネク Elfriede Jelinek 1946年オーストリア生まれ。ウィーンで育ち、ウィーン大学で演劇学と美術史を専攻。60年代末に作家としてデビュー。おもな作品に、ベストセラーとなった小説「したい気分」「欲望」、戯曲『ブルク劇場』『トーテンアウベルク』『雲。家』『杖、竿、棒』などがあり、ビュヒナー賞はじめ数々の演劇賞を受賞。1983年の小説「ピアニスト」は2001年に映画化され、その年のカンヌ映画祭で三冠受賞して話題を集めた。 2004年、「豊かな音楽性を持つ多声的な表現で描いた小説や戯曲によって、社会の陳腐さや抑圧が生む不条理を暴いた」功績により、ノーベル文学賞を受賞。 ●作品 シューベルトの歌曲から題名がつけられた、「女魔王」「死と乙女」「さすらい人」からなる三部作。1999年の作品。リーディングでは一部と二部を紹介します。 ● 演出家 ペーター・ゲスナー Peter Goessner 旧東ドイツ、ライプチヒ出身。国立ベルリン俳優学校エルンスト・ブッシュで学び、ハレのターリア劇場で4年間演出、俳優として活躍。1993年より北九州市在住。うずめ劇場主宰。2000年(財)舞台芸術財団主催第一回利賀演出家コンクールで最優秀演出家賞受賞。2001年北九州市市民文化奨励賞受賞。2004年より、桐朋学園芸術短期大学演劇専攻科専任講師。 最近の演出作品にゲオルク・ビュヒナー作『レオンスとレーナ』、ペーター・トゥリーニ作『ねずみ狩り』がある。 ●チケット・お問い合わせ 料金:1000円(全席自由・税込) チケット取り扱い:くりっくチケットセンター 03—5432—1515 * 世田谷パブリックシアターホームページからもお申し込みいただけます。 http://www.setagaya-ac.or.jp/sept/order/form_0601_004.html お問い合わせ:世田谷パブリックシアター ℡ 03—5432—1526 http://www.setagaya-ac.or.jp/sept *『汝、気にすることなかれ – シューベルトの歌曲にちなむ死の三部作』は2006年2月下旬、論創社より刊行される予定です。 |