国際ドイツ語オリンピック・2010年ハンブルク大会報告(Y. Tanizawa) [J]   作成日:2010/10/18
今年7月末から8月にかけての2週間、第6回(ドイツ語圏開催としては2回め)国際ドイツ語オリンピック(Die Internationale Deutscholympiade、以下IDO)が、ドイツの海上交通の拠点、国際都市ハンブルクで開催された。
かつて東欧諸国では様々な分野でのオリンピックが行なわれ、その語学分野の一つがIDOであり、前々回までは各国の持ち回りであったが、前回2008年のドレスデン大会以降はドイツ国内で開催されている。ゲーテ・インスティトゥートと国際ドイツ語教員連盟(IDV)の共催であるが、同時にドイツ外務省後援の文化事業の一つということで、国を挙げての歓迎ムードが大いに感じられた。

大会には最終的に44カ国88名の参加者が集まった。前回は各国3名ずつであったが、今回は参加国を増やすため各国2名ずつとなった。日本からも前年11月の国内2次予選(筆記試験とプレゼンテーション)に進んだ10名の中から選ばれた、A2の清原健一君(早稲田大学3年)とC1の石黒瞳さん (上智大学1年)が参加した。各国から1名の教師が引率し、私もその一人として二人に同行した。往復の同行と現地でのサポートという役割と並行して、同時開催された教員研修へ参加した。

競技は筆記部門(壁新聞の作成)と口頭部門(4人グループでのプレゼンテーション)に分かれて行なわれた。両部門での評価の合計点で、ヨーロッパ共通参照枠に基づくA2、B2、C1のレベルごとに1位から3位まで個人表彰されたが、清原君は見事A2レベルで1位に輝いた。彼の壁新聞は他の参加者や我々教師からも高く評価され、またプレゼンテーションでもリーダーシップを発揮した点が高得点につながったのだと思う。

参加者には課題の準備、発表以外に市内観光やスポーツ、コンサートなど多くのプログラムが用意されており、様々な国から集まった若者たちが朝から晩までドイツ語だけで語り合い、日々成長していく姿を目の当たりにし、感動すら覚えた。同行させてもらい、本当に良かったと思っている。
大会に参加して私が再認識したことは、文化の中心に言語があり、文化交流は言語から始まるということである。IDOの意義は各国のドイツ語学習者に高いレベルでの競いの場を提供し、ドイツ語力のレベルアップを計ることにとどまらない。IDOの根本的な理念は、ヨーロッパにおける言語の多様性の尊重であると言えよう。具体的には、海外でのドイツ語学習者数が現在約1,700万人と伸び悩んでいる(フランス語学習人口が約3,000万人)現状を打開し、ドイツ語を通して結ばれた若い世代の絆を将来に結び付けたいという思いが伝わってくる。

成功裡に終わった意義深い大会であったが、以下、感じたことを述べたい。まず、採点基準であるが、本部から送られてきた資料では、「創造性」と「社会能力」大きな比重を占めていた。つまり、ドイツ語力そのものだけでなく、むしろドイツ語を用いて課題を達成する過程が重要視され、評価の対象となる。確かに、ドイツ語力だけならばわざわざ一堂に会しなくても各国で試験をすれば済むことである。ここで目指しているのは、ドイツ語を用いて競技すること、まさしくオリンピックである。この点、グループ内での和を重んじる日本人には有利に働くのではないかと思う。ドイツ語力だけでは母語の違いが大きく影響すると思うからだ。

そして、参加資格について。参加資格は16歳から20歳までであるが、最年長20歳の代表を送ったのは日本だけであった。以前は18歳までで、日本のように大学で第二外国語を学び始めることが一般的な国を考慮して変更されたと聞く。もっとも、ドイツ語を第二外国語として始めた高校生、大学生が1~2年で最低の参加基準であるA2レベルまで到達するのは難しい。いきおい帰国子女に頼らざるを得なくなる(ただし今回の二人は帰国子女ではなかったことは特筆するべきである)。レベル分けの判断も、ドイツ語圏滞在歴(A2レベルは半年以上の滞在者は応募できない)も自己申告で、国によって判断が多少異なっていたのではと思った。

今後もIDOは2年ごとをめどに開催されるとのことで、嬉しい限りだが、さらに多くのドイツ語学習者、教員に関心を持っていただき、目標にしていただけたらと思う。他のオリンピックのように新聞等で取り上げられないものであろうか。他の外国語、例えばフランス語などにはオリンピックなどなく、そもそもゲーテ・インスティトゥートのような大規模で活発な組織もないと聞く。ドイツ語学習者は環境面でとても恵まれていることを再認識した。

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   〈歓迎バーベキューパーティー〉

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   〈表彰式〉

谷澤優子(東京学芸大学附属国際中等教育学校・日本大学非常勤講師) 
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内容
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