「理事のリレーエッセイ」について(M.Tanigawa)[J]   作成日:2005/10/07
日本独文学会は約2300名余の会員を有する学会です。そのいわば裏方としての運営に当たるのが理事会で、各理事は2年毎の選挙で拒否権もなく、ある日突然炎のごとく、あるいは赤紙が舞い込んだかのごとくに選ばれて、何年かもろもろの役目を引き受けます。中でも学会の活動を内外に伝える役目を引き受けるのが広報で、その中心がこのホームページだと言えるでしょう。
不肖私はメカ音痴にもかかわらず今期理事会ではその広報担当をおおせつかり、開設されてから9年目のこのホームページの充実化をはじめ、より広く世間にドイツ語圏の言語・文学・文化を伝え普及する努力をすることを、新広報委員会で引き受けることになりました。それで各広報委員を始めとする夏休み返上の奮闘により、ご覧のようにホームページもリニューアルし、コラム欄も新規開設することになりました。旧版に比べて如何でしょうか。10月リニューアル・オープン後も来年3月頃までは今までの版も並行して掲載することを考えておりますので、ご検討下さい。
独文学会のサイトとしてのあるべき姿を探りつつ、意義と魅力ある、あるいは役に立つページを作るためにも、内容や使い勝手についても、デザインについても、学会内外からのご意見や感想をお聞かせ頂ければ嬉しく思います。トップに写真を入れる案も出たのですが、学会HPであれば、どういう写真をどういう風にということがとても微妙ですし、版権や肖像権の問題もありましょうから、この点に関してもご意見お聞かせ下さい。ご自分で撮った/撮る 写真を提供するご意思のある方を募ってもいいかと思います。
 ドイツ語圏の映画・演劇・文学・音楽についての各コラムはそれぞれの担当委員が可能な範囲内で記事を依頼・編集したりしながら進めていくことを考えております。年末にドイツの文学・演劇・音楽・映画回顧なども 定期的に組めればいいなとか、バイロイト音楽祭やビュヒナー賞、ベルリン演劇祭・映画祭など、トピカルで関心を呼べそうなテーマでのコラムもその枠で臨機応変にとりあげて、全体に気軽な楽しい感じのコラム欄が作っていければいいなと思っています。それにはいろいろなことが考えられると思いますが、ご意見だけでなく原稿や企画も是非とも頂いて、今後の活動にご協力・サポートをくださいますようお願い申し上げます。
そしてもうひとつ、この「理事のリレーエッセイ」という欄を設けました。これは、広報委員会だけでなく、理事会全体に新ホームページのコンテンツ作りに関わっていただきたいと、各理事に任期中に最低一回は責任を持っての回り持ちで気楽なエッセイとして原稿を出してもらう形で継続していきます。何を書いていただいても自由ですので、どんな人がどういう関心を持ってドイツ語やドイツ文化に関わっているのか、ひいては独文学会は何をしているところなのか、等々が、各理事それぞれのスタンスや風合いで、リレー的に綴られていけばいいなと願っております。さて如何なるリレーが展開していきますか、乞うご期待! というところでしょうか。

谷川道子(東京外国語大学)