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2008年は金沢へ!(M.Natori)[J]

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アジア・ゲルマニスト会議関連
  投稿日: 2008-1-28 15:00
名執基樹(富山大学)
今年、金沢でアジアゲルマニスト会議が開かれる。

会議についてはすでに前田実行委員長のコラムがある。北陸在住の人間として,私は簡単な金沢案内をしておきたい。
まず,誰もが訪れるのが兼六園。兼六(sechs Qualitäten)とは,宋の詩人李格非(Li Gefei)の『洛陽名園記(Luoyang mingyuan ji)』の中に記されている名園の六つの条件,宏大(Weitläufigkeit)と幽邃(すい)(Abgeschiedenheit),人力(じんりょく)(Kunstfertigkeit)と蒼古(Althergebrachtes),水泉(fließendes Wasser)と眺望(weiter Blick)のこと。宏大と幽邃など,対となるQualitätをともに実現させることは造園上極めて困難とされる。園内には池を眺めながら抹茶(grüner Pulvertee)や和菓子がいただける茶室などもある。霞ヶ池の内橋亭,瓢池の三芳庵,長谷池の時雨亭などである。風景として有名なのは霞ヶ池の内橋亭だが,三芳庵は著名人の利用も多く,茶懐石風弁当なども食べさせてくれる(関東大震災の際金沢に身を寄せた芥川龍之介が滞在)。時雨亭では本格的に座敷に上がってのお茶が体験できる。これらも他のアジアのゲルマニストとともに体験していただきたい兼六園のQualitätの一つである。

兼六園のすぐ手前にはかつての金沢城の城門,石川門がある(写真)。鉛瓦となまこ塀が美しい。かつてはここに金沢大学があった(石川門を通って通学)。今では公園となり,五十間長屋など金沢城の一部が復元されている。

みやげ物屋も兼六園・石川門付近には多い。九谷焼(Töpferwaren),加賀友禅(Seidenmalerei),輪島塗(Lackwaren),金箔(Blattgold)の小物などが売られている。食事では,ぶり・ふくらぎ・かんぱち(いずれも出世魚であるぶり(Yellowtail-Fisch ,Gelbschwanzfisch)の成長段階での名前)や甘えび(Süße Shrimps)など,とにかく刺身類が美味しい。治部煮(Gekochtes Entenfleisch mit verschiedenen Gemüsen)も金沢名物として有名。兼六園外周の石川門を望むあたりの茶屋で定番の郷土料理である。

兼六園から少し離れるが,古い日本の街並みの風情を味わうのなら東茶屋街(ドイツ語ではGeishaviertelとWeb等で紹介)。「志摩」家は茶屋の内部を見ることができる。東茶屋街とは別方向になるが,長町の武家屋敷跡(historisches Samuraiviertel)では,土塀に囲まれた旧藩士の邸宅跡の,茶屋街とは別の古い日本の風情が味わえる。見学および体験可能(描く・着る)な友禅工房「長町友禅館」もここにある。

買い物では,近江町市場(Ohmicho Markt)が夏までに改修を終えているはずである。市場の活気ある雰囲気を味わいたい方は近江町へ。八月は地元加賀野菜の太キュウリ(以前ビールのCMにも登場)が旬。また,金沢は和菓子の消費全国一。菓子類を手っ取り早く探し回りたい場合には金沢駅百番街が便利。ちなみに,私のお勧めは蒸し栗羊羹(竹の皮で包んである),丸ゆべし(柚子の中に餅種を詰め加工したもの),きんつば,落雁など(いずれもドイツ語では説明しにくいものばかりだが)。

以上,簡単ではあるが,ゲルマニストどうしの話のきっかけ,ネタの一つになれば幸いである。ただし,ここで紹介したのはほんの一部。金沢には他にも見所がたくさんあるので,是非とも観光案内等で確認しておいていただきたい。

学会テーマはTranskulturalität。トランスできる学会,トランスできる金沢になることを願っている。



名執基樹(富山大学)
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