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歳末──贈物の季節に(R.Maeda)[J]

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アジア・ゲルマニスト会議関連
  投稿日: 2007-12-18 0:12
前田良三(立教大学,アジア・ゲルマニスト会議金沢大会実行委員長)
アジア・ゲルマニスト会議は,1990年のIVG東京大会がわれわれにもたらしてくれた,美しい「贈物」である。

1990年の東京に集まった東アジアのゲルマニストの間で,この地域における相互交流・学術協力への気運が盛り上がったとき,その具体化のために直ちに行動した人々が,日本にも,韓国にも,中国にも存在した。そしてこれらの人々の無償の行為が,世界のどの地域,学術のいかなる分野にも類のない学会,日・韓・中三カ国が持ちまわりで運営するアジア・ゲルマニスト会議を誕生させることになった。
1991年ベルリンで開催された第一回大会から,すでに16年を経ている(当時はアジア・ゲルマニスト会議という名称はなかった)。この間の世界情勢の変動とゲルマニスティクをとりまく環境の激変を考えると,この学会がただの一度も中断することなく現在まで続けられてきたことは,奇蹟に近い。東アジアの外交的緊張にもかかわらず,また各国(特に日・韓)のゲルマニストの置かれた苦しい状況にもかかわらず,人々はほぼ三年に一度集まり,母語でもないドイツ語で交流することを止めなかった──しかも嬉々として。その秘密は何か。

アジア・ゲルマニスト会議の秘密は,それが「贈物の精神」に貫かれていることに由来すると思う。「贈物の精神」とは,見返り・対価を求めない無償性の精神,言い換えると「持ち出し」の精神にほかならない。アジア・ゲルマニスト会議の発端を作って下さった方々の自発性がまさに「持ち出し精神」の発露であったとすれば,各大会の準備・運営に当たってきた方々もまた,この精神をそれぞれ発揮して下さったと思う。このことは,池田紘一先生が書かれた「参加せんとわからん」というコラムの表題が端的に示している。先回のソウル大会では,韓国独文学会がこの「持ち出し精神」を発揮して,日本からの参加枠を大幅に超過する人数を快く受け入れて下さった(日本からの参加者が増えるごとに,主催者側の財政的負担が増加するのである)。また北京大会に参加された多くの学会員は,中国の方々がいかに手厚くわれわれを供応してくださったかを記憶に留めておられることと思う。

だからと言って,何も「接待」にこれつとめようというのではない。アジア・ゲルマニスト会議の精神を継承し,会議を将来も続けて行こうという思いを共有すること──これがホスト国日本のゲルマニストからの最大の「贈物」となるだろう。具体的には,できるだけ多くの学会員が金沢大会に参加し,発表・講演を通じて会議の内容を豊かなものにする,ということに尽きる。

幸い,ドイツ学術交流会(DAAD),日本学術振興会,ゲーテ・インスティトゥート,金沢市,石川県などから助成をいただくことができた(それでも資金に不足が出そうな情勢なのである)。金沢星稜大学には,酷暑の夏でも快適に会議を行える理想的な会場の使用を可能にしていただいた。また,IVG(Internationale Vereinigung der Germanistik)のFranciszek Grucza会長(ワルシャワ),IDV(Internationaler Deutschlehrerverband)のHelena Hanuljaková会長(ブラティスラヴァ),GIG(Gesellschaft für Interkulturelle Germanistik)のErnest Hess-Lüttich会長(ベルン)も揃って参加の予定である。さらに,石川県や新潟県を舞台とした映画で知られるDoris Dörrie監督から地元金沢市・石川県在住の方々への「贈物」=サプライズも計画されている。

あとは,できるだけ多くの学会員の皆さんに参加していただくだけである。参加申し込みという「贈物」を,実行委員一同,心よりお待ちしている。(参加申し込み締め切りは12月31日。会議専用のホームページで申し込みを受け付けています。http://www.agt2008.jp

前田良三(立教大学,アジア・ゲルマニスト会議金沢大会実行委員長)
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