北海道支部の近況(S.Umetsu)[J]   作成日:2007/11/24
 北海道のドイツ文学、ドイツ語教育関係で何か明るい話題があるだろうかと、あれこれ思いを巡らしてみたが、なかなか見つからない。ドイツ語教員のポスト削減に伴う若手研究者の就職難が「出口なし」の状況にあること、学会の参加者が少なくなって、懇親会も年々寂しくなっていることなど、どれをとってもその深刻度は全国で一、二を争うのではなかろうか。札幌圏とそれ以外の地域との「格差」も広がりつつあるようで、地方の短大の中には経営難に直面して倒産に追い込まれたところも出て来ている。大学の二極化が鮮明になるにつれて「生き残り」をかけた大学間の提携、学部、学科の改組、再編の動きも急で、名称も何が何だかわからないようなカタカナ名が目立つ。道内で一人勝ちしていると言われる北大でさえ、教員が戸惑うほどのスピードで大幅なシステムの改革が進められ、教育や研究の在り方も昔とは随分様変わりしているようである。かつての独語独文科研究室は西洋文学講座の中に吸収・解消され、独文だけのコンパやソフトボールチームといった「まとまり」はなくなったと聞く。それが果たして良いことなのかどうか、俄かには判断できないが、語学力を含めて良い意味での「専門馬鹿」が育たなくなるとしたら由々しきことだと思う。
 いずれにしても大学は今、学問のグローバル化という潮流の中で大きな地殻変動に見舞われており、独文出身でありながら英語や文章表現法を教えたり、カリグラフィー関係の芸術論や環境文化論を担当したりするなど、ドイツ語とあまり縁のない分野で孤軍奮闘するケースも珍しくない。情報系単科大学に所属する筆者の事情も似たようなもので、「ドイツ語不用論」を唱える理工系の先生方に対して「ドイツ語学習」の意義をどうアピールするか、目下理論武装を迫られているところである。

 憂慮すべき事態が山積する中、数少ないオアシスになっているのが「ブレーメン館」と「メタファー研究会」の集まりである。前者は北海道に戻って来られた小岸先生を中心に自然発生的に生まれた会で、今年の『ひろの』第47号に紹介文が掲載されているので関心のある向きはそちらをご覧頂きたい。後者は二十年以上も前に北大の中堅研究者が呼びかけて出来た研究会で、テーマの中心に一応「メタファー」を据えてはいるものの、実際は各自の関心領域から選んだ材料を基に好き勝手なことを言い合う「放談会」のようなもので、文字通り何でもござれの世界。メンバーの中には毎回釧路から馳せ参じる剛の者もいる。談論風発が佳境にさしかかったところでふるまわれるワインの味は格別で、ほろ酔い気分に浸ってゆくうちに日頃の現実は忘れ、「研究者自我」が息を吹き返す貴重な時間となっている。

梅津 真(うめつしん:北海道情報大学) 
日付
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2015/07/28
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