日本独文学会
2003年秋季研究発表会
プログラム
2003年10月18日(土)・19日(日)
第1日 午前10時より
第2日 午前10時より
会場 東北大学川内北キャンパス
目次
第1日 10月18日(土)
口頭発表・文学1(10:40~13:30) B会場
司会:森本浩一・山下 剛
1)カフカの手紙と現代日本の若者のメール |
前田江利子 |
2)異郷者の場としてのホテル
―ヨーゼフ・ロート「ホテルの世界」「ホテル」「異郷のホテルの午後」― |
押領司史生 |
3)フランツォースのガリツィア |
伊狩 裕 |
4)ゲオルク・ハイムの『解剖』における逆説と二義性について |
仲井 幹也 |
5)春樹ワールドの中の「カフカ」―村上春樹『海辺のカフカ』をめぐって― |
野村 廣之 |
口頭発表・語学(10:40~12:55) C会場
司会:大島 徹・佐々木克夫
1)他動詞化構文としての「同族目的語」構文 |
島 憲男 |
2)be-動詞表現について ―4格目的語化と「視点」概念― |
成田 節 |
3)Gattung und Individuum (1): Referenz der Nominalphrase |
田中 愼 |
4)Gattung und Individuum (2): Referenz des Topiks |
Patrick Kühnel |
シンポジウムⅠ(14:30~17:30) A会場
ドイツ語教師トレーニングプログラム
ドイツ語教員養成 ― 研修会 ― 外国語としてのドイツ語教育
(このシンポジウムは日独両言語で行われます。)
Von Beruf DeutschlehrerIn
Ausbildung - Weiterbildung - Ein erfolgreicher Unterricht
(Dieses Symposium findet in zwei Sprachen statt.)
司会:山原芳樹・Martina Gunske von Kölln
1)複数外国語教育とドイツ語教員養成 |
杉谷眞佐子 |
2)現職者研修としての「授業見学」 ―その有効性と問題点 |
森田 昌美 |
3)いかにして読解力を養成するか ―理論から実践へ― |
太田 達也 |
4)新しいメディアを利用したドイツ語学習 ―CALL、その可能性と限界― |
岩崎 克己 |
シンポジウムⅡ(14:30~17:30) B会場
18世紀ヨーロッパのなかのドイツ文学
Die deutsche Literatur im europäischen Kontext des 18. Jahrhunderts
司会:森 淑仁
1)ゾフィー・フォン・ラロッシュと英国 |
宮本 絢子 |
2)クニッゲと『人間交際術』 |
笠原 賢介 |
3)モーゼス・メンデルスゾーンにおけるユダヤ性 |
平山 令二 |
4)ロシアのJ. M. R.レンツ |
佐藤 研一 |
5)18世紀ドイツの知識人とフリーメイソン |
水上 藤悦 |
シンポジウムⅢ(14:30~17:30) C会場
H. v. クライストの散文作品を読み直す
― Erzählungen, kleine Schriften, Briefeを中心として
Relektüre der Prosa Kleists - über Erzählungen, kleine Schriften und Briefe
司会:古澤ゆう子
1)『聖ツェツィーリアまたは音楽の力』と『人形芝居について』 |
古澤ゆう子 |
2)テキストで交差(Kreuz)する複数の「幽霊(Spuk)」を読みなおす
―『ロカルノの女乞食』 |
真鍋 正紀 |
3)テキストの身振り ―『聖ドミンゴ島の婚約』 |
高本 教之 |
4)『決闘』について |
猪股 正廣 |
5)《Zwei Fälle gibts...》 ― クライストの言葉のネットワークから Der Zweikampfを読む |
新本 史斉 |
口頭発表・文学2(14:35~17:25) D会場
司会:吉用宣二・石塚秀樹
1)イラク戦争と記録演劇『同胞アイヒマン』 |
守屋 勉 |
2)ボートー・シュトラウスと劇団シャウビューネ ―ゴーリキー『避暑に訪れた人びと』改作を手がかりに |
大塚 直 |
3)精神を表象する身体―ジャン・パウル『巨人』試論 |
北原 寛子 |
4)グリム兄弟における言語・法律・文化 ―WaldとForstのはざまで |
大野 寿子 |
5)「太陽英雄」としての太鼓たたき
―『太鼓たたき』(KHM193)における 宇宙的鼓動について |
梅内 幸信 |
ポスター発表(14:30~17:30)
G会場
1) 滅びと平安 ―シュティフターの廃墟像 |
磯崎康太郎 |
2) Wilhelm Raabeの最晩年から没後 「第三帝国時代」を通過する一作家像を追って ―歴史のうねりと時代評価の連動 |
永末 和子 |
3) 「声に出して読みたいドイツ語」について考える
―ドイツ語学習の見地から |
木戸 芳子 |
H会場
1) エンツィクロペディーへ
―初期フリードリヒ・シュレーゲルの言語思想 |
胡屋 武志 |
2) 舞台における「寝台(ベッド)」の表象
―劇作品における小道具と音楽の関係について |
井口三奈子 |
3) ノヴァーリスと発明概念 |
平井 敏晴 |
第2日 10月19日(日)
シンポジウムⅣ(10:00~13:00) A会場
ディアスポラの文学
Literatur der „Diaspora“
司会:鈴木道男
1)シールズフィールドと分裂するアメリカ |
原 研二 |
2)シュニッツラーと反ユダヤ主義 |
松崎 裕人 |
3)生まれ(ていなかった)故郷―オノト・ワタンナの日本 |
宇沢 美子 |
4)故郷喪失者の文学 ―ローゼ・アウスレンダーの詩的世界 |
藤田 恭子 |
5)「文学」における移動と越境 |
恒川 邦夫 |
シンポジウムⅤ (10:00~13:00) B会場
詩人としてのインゲボルク・バッハマン再読 ―没後30年を節目に
Ingeborg Bachmann als Lyrikerin - Wiederlesen anlässlich ihres 30. Todesjahres
司会:山本浩司
1)戦後抒情詩におけるバッハマンの位置 |
飛鳥井雅友 |
2)バッハマンとツェラーン |
関口 裕昭 |
3)場所と身体の詩学 ―バッハマンのビューヒナー賞講演 Ein Ort für Zufälle |
稲本 恭子 |
4)バッハマンの遺稿から出版された詩について |
池谷 尚美 |
5)バッハマンとアイヒ |
山本 浩司 |
口頭発表・文学3(10:00~12:50) C会場
司会:松山雄三・丹治道彦
1)シラーとサドにおける崇高の概念 |
本田 博之 |
2)文学史概念としてのシュトゥルム・ウント・ドラング |
今村 武 |
3)読書するヴィルヘルム・マイスター―ゲーテの小説に描かれた近代的読書の成立― |
山本 賀代 |
4)ゲーテ形態学とヘルダー歴史哲学の類縁性について |
濱田 真 |
5)『ドイツにおける文芸の現状に関する書簡』
―Fr. ニコライのシェークスピア評価を中心に |
渡部 重美 |
口頭発表・文化・社会(10:00~12:50) D会場
司会:斎藤成夫・大島 衣
1)原詩と歌詩の間 „Zwischen Original- und Liedtexten“ 《テキスト比較から見えてくる解釈の可能性》 |
岩川 直子 |
2)「我が邦に人種問題なし」の意味するもの ―日独文化連絡協議会におけるユダヤ人問題をめぐる議論から |
葉 照子 |
3)「共和制は必然的に民主的である」? ―共和制をめぐるカントとフリードリヒ・シュレーゲル |
田中 均 |
4)Kneipenlandschaft Internet - Wie Homepages Gäste rufen... - |
Rudolf Reinelt |
5)Möglichkeiten zur Steigerung der Attraktivität des Deutschen als zweite Fremdsprache an japanischen Hochschulen |
林 エルケ |
ポスター発表(10:00~13:00)
G会場
1)テクスト言語学と言語実用論 Textlinguistik und Pragma-linguistik |
脇阪 豊 |
2)初級ドイツ語文法を数学の公式を使用するように学んでみよう
Lernen wir erst die deutsche Grammatik, wie wir die Formeln der Mathematik praktisch anwenden! |
金谷 利勝 |
3)歴史的観点から見た正書法改革 |
中村 直子 |
H会場
1) CALL統合環境としてのWEB対応授業支援システム「WebOCM」
(ウェブ・ オーシーエム)の概要 |
日本ドイツ語情報処理学会/ 細谷行輝・保阪靖人・市岡正適 |
2)心態詞schonの韻律的特徴について |
生駒 美喜 |